もう卒業なので、通信制の高校について書いてみようかと思います。
通信制の中でも出席回数も学校によって違うだろうし、単位制のところもあれば、留年があるところもあるので、あくまで私が通っていた学校について思うことです。。。
まず一番自分にとってよかったのが、体調に合わせて勉強ができるということです。
通信制なので、当たり前と言えば当たり前なんですが、しんどければ1限目は休んで2限から行こう、とか微妙な調節も自分で出来るので有難かったです。
中学までなら欠席や遅刻、早退は連絡しなければならなかったので、自分一人で決めてするにも、少しハードルがありました。
学校にもよるとは思いますが、通信制では最低出席回数をクリアすれば、極端な話何週間も学校にいかなくても単位がもらえたりするので(テストは受けに行ってましたが)、連絡もいちいちしなくていいことが多いんだと思います。
あとは精神的にすごく楽になりました。
そもそも「色んな状況の人が来るところ」というのが通信制なので、毎日来てるのが当たり前というのもなく、身体が弱くても、「特別」ではなくなったように感じました。
年齢も見た目も本当に色んな人が勉強していました。
見た目が派手な人も普通にいましたが、それでトラブルなんてことは一切なく、快適に過ごせました。
勉強に関しても、授業を受けていなくてもレポートで最低限は学べるので、安心感がありました。
それまでは家で自分で通信教育とかをとって勉強するしかなかったので。。。
中学でも、学校のプリントとかはもらっていましたが、授業を受ける前提で作られているので、なかなかやる気になれませんでした。
ただ、通信制というのは、本当にいろんな人が学ぶ場所なので、勉強の難易度的には、ものすごい基礎の基礎ですね。
それは進学とかを考えるとある意味デメリットかもです。
私の場合は中学ほとんど行けてなかったので、英語なんかは特に基礎を丁寧にやってくれるのは有りがたかったです。
自分が通ってたところは大学に進学する人も多くはいないんじゃないかな、というところだったので、大学受験を目指すとなると、絶対別で勉強しなきゃ無理だなぁと思いました。
あともう一つ微妙なところは、人間関係。
トラブルも全くなければ、普通の学校のようには人間関係は広がらなかったです。
それなりに顔見知り的な人は割といたんですが、毎日会う普通の学校のようには深くはなりにくいですね。
もちろん部活とか、積極的にすれば普通に広がると思うし、私が通っていたところなんかは本当に色んな人がいたので、そんな人とも仲良くなれたかも、と思うので、自分次第ではあるんですが。
自己管理をちゃんとしていないと難しいだろうなぁと思います。
体調によって行けなかった分、別の時に行くようにちゃんとしたり、レポートも計画立てて出したり。
学校によっては先生が細かくサポートしてくれたりするかもしれませんが、私が行っていたところは自分から相談したり聞いたりすれば応えてくれるけど、先生側から細かく連絡が来たりとかはなかったです。
自分としては、その距離感がちょうどよかったんですけどね。
私が行っていたところは特に「自分でやる」というのが大事でした。
ただ何年もかけて卒業する人もいるので、続けることができればなんとかなるんじゃないかとも思います。
私は通信制の高校に行って、本当に良かったと思っています。
合う合わないも色々あるとは思いますが、私は色んな意味で合うところで過ごすことができて、身体的にも、精神的にもすごく楽になって、安心していられました。
小学校や中学校でも通信制ができればいいのに、とずっと切実に思っています。
身体がしんどい人、精神的にしんどい人、何らかの理由で普通の環境で勉強して生活していくのはしんどい人が、そういう場所さえあればすごい救われることもあると思うんです。
通信制の学校を選んだことで、通っている本人だけじゃなくて周りも気負わなくなって楽になる、ということもあると思います。
極端に無理をしなくても毎日学校に通わなくても、卒業できるので、私の周りでもピリピリすることが減ったように感じました。
今は身体が悪い人には院内学級や特別支援学校、身体がしんどくても院内学級や特別支援学校ほどではない人や精神的にしんどい人は保健室登校ぐらいしかないように思います。
もっと色々あるのかなぁ。自分が知ってる限りではあとはフリースクールぐらいかな。
でも、あまりにも選択肢が少なすぎるように思います。
もっともっと何かしんどい人が楽になれるようなそんな学校が増えていったらいいなと思います。
学校だけじゃなくても、色んな受け皿ができたら嬉しいです。